【イベント】第16回文化庁メディア芸術祭

第16回文化庁メディア芸術祭が13日から開催されていますが

会期は24日までです!

見逃さないようにチェックしてくださいね☆

 

第16回文化庁メディア芸術祭 (9)

 

 

☆コンシェルジュ・バミのものしりになれる?!メモ☆

文化庁メディア芸術祭とは?

アート、エンターテインメント、アニメーション、マンガ

の4部門において優れた作品を顕彰するとともに、

受賞作品の鑑賞機会を提供する

メディア芸術の総合フェスティバルです。

平成9年度(1997年)の開催以来、

高い芸術性と創造性をもつ優れたメディア芸術作品を顕彰し、

受賞作品の展示・上映や、シンポジウム等の関連イベントを

実施する受賞作品展を開催。

昨年度(第15回)には、過去最多となる世界57の国と地域から

2,714作品の応募があった。

 

 

そんな、文化庁メディア芸術祭で

コンシェルジュ・バミが気になるのは・・・

やはり・・・

「マンガ部門」と「アニメーション部門」

 

【マンガ部門・大賞】

『闇の国々』

 

第16回文化庁メディア芸術祭 (3)

ブノワ・ペータース氏/フランソワ・スクイテン氏

訳:古永 真一氏/原 正人氏

(フランス/ベルギー/日本)

 

◎作品概要

われわれの現実世界と紙一重の次元にある謎の都市群「闇の国々」。
そこで繰り広げられる摩訶不思議な事件の数々を描く、
フランス・ベルギーのコミック(バンド・デシネ[以下BD])の人気シリーズ。
これまでに10の言語に翻訳され、数々の賞を受賞している。

現在までに、正編12冊、番外編12冊の計24冊が刊行されており、
日本語版第1巻となる本作『闇の国々』(2012年刊行)には、
そのなかから3作品を収録。

ある日突然増殖しはじめた謎の立方体に
翻弄される人々を描く『狂騒のユルビカンド』、
巨大な塔の秘密をめぐる冒険から、
数奇な運命へと導かれる男を描く『塔』、
未知の天文現象により、体が斜めに傾いてしまった
少女の半生を描く『傾いた少女』など、

あらゆる芸術への深い素養に根差した重厚なストーリーを、
1ページに1週間かけるという、緻密にして技巧の粋を極めた絵で描く。
以下、『闇の国々Ⅱ』に続き、2013年にかけて全4巻で刊行予定。

 

原書の出版年月:1985年1月~1996年1月

翻訳書の出版年月:2011年12月19日

 

贈賞理由

ブリュッセルの同じ中学を卒業した2人の作家、
絵を担当するスクイテンと脚本担当の
ペータースによるシリーズ『闇の国々』。
各話に人間の主人公はいるが、異世界をまるごと作り出すこと

─その構築された世界・建造物・背景─が本作の主役であるといえる。
フランス語圏のマンガ=BDのかたちで発表され、
イラストワークの緻密さとともに、すでに各所で高く評価されている。

そのシリーズの全貌が、やっと日本で翻訳出版されはじめ、
ペータースの脚本の素晴らしさとあいまって
堪能できるようになりつつある。

シリーズ最初の作品が世に出て30年近く経つが、
本作は時空を超えて新しい。
日本マンガは世界に誇る文化だと打ち出すならば、
世界のマンガのレベルを知る必要があるだろう。

本作はそれを知るにふさわしい作品。
文化の違いに触れる喜びと、面白い作品は
文化の違いを超えて共有できるという喜び、
本作はそれを同時に感じさせてくれる稀にみる作品である。

 第16回文化庁メディア芸術祭 (1)

 

 

 

 

【アニメーション部門・大賞】

『火要鎮』

第16回文化庁メディア芸術祭 (4)

 

短編アニメーション

大友 克洋氏(日本)

◎作品概要

18世紀中頃の江戸の町。
商家の娘「お若」と幼馴染の「松吉」。
惹かれあう2人であったが、松吉は家を勘当され町火消しとして生きる。

そんな最中、お若の縁談の話が進み始めた。
松吉への思いを忘れられない彼女の狂った情念からの行動は、
大火事を引き起こし江戸の町を焼き尽くす。
その大火のなかで再びめぐり合う2人。
巨大都市江戸の大火を舞台としたスペクタクル。

本作は、伝統的な日本画の画風を映像表現のモチーフとし、
舞台である300年前の東京(江戸)の風俗や道具、
生活を再現する描写にこだわった。
また、作画のアニメーションの表現と3DCGによる
表現を融合させ、斬新な映像表現を実現した。
(12分43秒)

 

◎贈賞理由

江戸町火消したちの木遣が流れるなか、
一巻の絵巻物が紐解かれる。現われたタイトルに
「戯作活動錦絵」とある。
わくわくする。

歌川広重や渓斎英泉の名所絵を思い出させる
大川端のパノラマ絵が、絵巻が解かれる方向に
スクロールされる。

両国橋から神田錦町へ。
やがて風景画は大店の庭に遊ぶ
男の子と女の子に焦点を合わせていく。
菱川師宣の浮世絵のように美しい。

静かでとびきり美しい絵がこれから展開される
情炎の物語への期待を抱かせる。
景色が突然後ろに戻される。
ここでカメラアイだったことにはたと気がつく。

江戸の振り袖火事と呼ばれた「明暦の大火」や「八百屋お七の大火」
などを題材に作られたフィクションが華麗に
ドラマチックに繰り広げられる。

16対9の比率の画面サイズが
これほどピッタリの作品はない。
歌舞伎を2階の最前列で鑑賞しているような、
昔のジオラマのスペクタクルな画面を
追体験しているような特別な興奮があった。
日本発のアニメーション。

 第16回文化庁メディア芸術祭 (2)

 

 

週末の予定がない方は是非足を運んでみてください♪

 http://j-mediaarts.jp/?locale=ja

 

第16回文化庁メディア芸術祭 (8)

 

第16回文化庁メディア芸術祭 (6)

 

第16回文化庁メディア芸術祭 (7)

 

第16回文化庁メディア芸術祭 (5)

 

(c)SHORT PEACE COMMITTEE
(c)2012 Japan Media Arts Festival

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