【イベント】大野麥風展

今週末は3連休になっているのですよね。

ちょっと早めに行楽の秋を・・・

なんていう方もいらっしゃるでしょうね☆

東京駅を利用される際には

こちらにも立ち寄ってみてください。

 

大野麥風展 杉浦千里 (3)

 

Art Portfolio of Fishes by Bakufu Ohno

大野麥風展

「大日本魚類画集」と博物画にみる魚たち

 

【会期】~9月23日(月・祝)

【休館日】月曜日[9月16日、9月23日を除く]、9月17日(火)

【開館時間】10:00 - 18:00

※金曜日は20:00まで

※入館は閉館30分前まで

【入館料】大人900円 高大生700円 小中生400円

http://www.ejrcf.or.jp/gallery/exhibition/now.html

 

 

本展は、『大日本魚類画集』全72点やその原画、摺り見本などの

関連資料を初めて東京で公開するもので

麥風氏の卓越した魚類木版画作品をご紹介いたします。

さらに、作家活動を初期から振り返り

旅先で出あった国内外の風景や

愛らしい小動物の作品なども展示し画業を展覧いたします。

 

大野麥風展 杉浦千里 (4)

 

 

また、麥風に先がけて、江戸時代に本草学を学び

博物学的視点で描かれた栗本丹洲氏や高木春山氏の魚類作品

明治・大正時代の優れた研究によって残された

魚貝類の資料、甲殻類が細密かつ色彩豊かに表現された

現代の作品などもご覧いただきます。

魚類を描いた作家の系譜もあわせてお楽しみください。

 

大野麥風展 杉浦千里 (5)

 

☆コンシェルジュ・バミのものしりになれる?!メモ☆

大野麥風氏

1888-1976。東京生まれ。本名:要蔵。

初めは長原孝太郎の指導を受け、洋画を学びました。

1909年の第3回文部省美術展覧会で画壇に登場してからは

白馬会・太平洋画会・光風会などにも出品したものの

やがて、洋画から日本画に転向し

1919年の第1回帝国美術院展覧会では

日本画で入選しています。

さらに、木版画を手がけるようになった麥風は

1937年に西宮書院から出版された代表作

『大日本魚類画集』で、原画を担当し

当代一流の文化人の協力を得て

「原色木版二百度手摺り」といわれる

色鮮やかな木版画集を生み出しました。

会員制度で頒布されたこの500部限定の木版画集は

1944年まで各回12点、6期に分けて断続的に刊行され

麥風は水族館では飽き足らず、和歌浦沖で潜水艇に乗り

魚の生態を観察し、細部にまでこだわった作品を作り上げました。

 

 

で・・・、実は今回注目して頂きたい作品があります!

杉浦千里氏の作品群です。

 

大野麥風展 杉浦千里 (6)

 

杉浦氏は1962年・横浜市神奈川区生まれ。

日本美術学校日本画専科を1980年に卒業後

イラストレーター、フィギュア・デザイナーとして

活動をしながら美学校細密画教場で細密画の技法を学ばれます。

『大事典NAVIX』講談社(1997年)や

『学習百科図鑑』小学館(1995 年)などの仕事を手掛ける一方で

独学によって甲殻類の博物画制作に取り組みます。

自ら作成した標本を基にして正確な作図と

生きていた時の色彩を再現する独自の技法を確立し

甲殻類専門の博物画家として活躍します。

そのクオリティの高さを買われ、

円谷プロダクションのキャラクターデザイナーとしても活躍されます。

しかし、2001 年11 月10 日に39 歳という若さで急逝されます。

8点ほどですが、本展に作品が展示されているということで

ぜひお見逃しなく・・・!

 

大野麥風展 杉浦千里 (2)

 

 

大野麥風展 杉浦千里 (1)

 

美しきエビとカニの世界 杉浦千里博物画図鑑

 

(c)East Japan Railway Culture Foundation.

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