面白い企画展を発見しました☆
「まったくのいきもの、まったくの精巧な機械」
~宮沢賢治『春と修羅・第三集』「和風は河谷いっぱいに吹く」より~
21_21 DESIGN SIGHTさんが企画された展示会です。
◆コメ展◆
会期:開催中 – 2014年6月15日(日)
休館日:火曜日(4月29日、5月6日は開館)
開館時間:11:00 – 20:00(入場は19:30まで)
*4月19日(土)は24:00まで開館延長(最終入場は23:30)
入場料:一般1,000円、大学生800円、中高生500円、小学生以下無料
http://www.2121designsight.jp/program/kome/
~開催概要より~
コメは、私たちの暮らしにとても身近で、
日々の生活に欠かせないものです。
日本では、コメを中心とした食文化を深めつつ
稲作の歴史とともに様々な文化が発展してきました。
しかし、私たちは食としてのコメ以外の姿を
どれほど知っているのでしょうか?
籾(もみ)から目を覚ました稲(いね)の住む水田は
様々ないきものの生態系を受け入れ、育むとともに
水害を防ぐ貯水機構や温暖化を抑える調温装置として
自然のサイクルを支えています。
そして、稲穂(いなほ)3株分の約3,000粒が
おいしく封じ込められたお茶碗一杯のご飯。
この一粒一粒には、これまでコメづくりに
携わってきた人々の弛まぬ努力や工夫と
循環する膨大な地球のエネルギーが蓄積されています。
「まったくのいきもの、まったくの精巧な機械」。
自らコメづくりをするなかで、稲の本質を
見事に言い当てた宮沢賢治の言葉です。
私たちの生命と文化を繋ぐコメ。
また、それを形成する緻密な環境システムには
私たちの学ぶべきデザインのヒントが秘められています。
それは、未来を切り開く多くの
「糧(かて)」をもたらすでしょう。
激変する地球環境とライフスタイルや
価値観の転換期をむかえ
主食としてのコメの位置づけも揺らぐなか
この展覧会では、私たちの文化の根幹をなす
コメのありようを新鮮な目で見つめ直していきます。
そして、社会全体で引き受けるべき大きな課題として
その未来像を来場者の皆様とともに考えていきます。
本展ディレクターは21_21 DESIGN SIGHTディレクターで
グラフィックデザイナーの佐藤 卓と
文化人類学者の竹村真一。
異なるバックグラウンドを持ちながらも
同じ行き先を見つめる二人のディレクションによる
「コメ展」に、どうぞご期待ください。
【参加作家】
AXISさん、阿部大輔さん、アラカワケンスケさん、石黒 猛さん
imaginative incさん、川路あずささん、ことほきさん
CSO ピースシードさん、studio noteさん、パーフェクトロンさん
平井さくらさん、平瀬謙太朗さん、深澤直人さん
三木俊一(文京図案室)さん、WOW(柴田大平)さん
【展示内容】
“わたしは、おコメ。” 佐藤 卓さん
田んぼスケープ 竹村真一さん × アラカワケンスケ × 瀬川辰馬(Earth Literacy Program)さん
コメ粒もじもじ ギャラリー佐藤卓デザイン事務所さん
コメの惑星 竹村真一さん × Earth Literacy Programさん
太平喜餅酒多多買
コメマンダラ 西部裕介さん
鏡餅
コメの景 佐藤 卓さん × 竹村真一さん
白姓 山中 有さん
しめかざり ことほき(鈴木安一郎 + 安藤健浩)さん
既知の未知 西部裕介さん
よりしろ 佐藤洋一郎さん
藁のチカラ studio noteさん
コメの道 佐藤 卓さん × 竹村真一さん
コメの計 studio noteさん
たねとり田んぼ CSO ピースシードさん
ひと粒茶碗 川路あずささん
行為の途切れ 深澤直人さん
コメみくじ パーフェクトロンさん
コメの暦 奥村文絵さん × 竹村真一さん × 佐藤卓デザイン事務所さん
コメの雲 佐藤卓デザイン事務所さん
はじめちょろちょろ imaginative inc.さん
KOMECTION 2014 三木俊一さん(文京図案室) × 奥村文絵さん
属人器 奥村文絵さん
おコメ人生すごろく AXISさん × 平井さくらさん
磨かれたデータ WOW(柴田大平)さん
まったくのいきもの 石黒 猛さん
働かざる者、食うべからず。 WOW(柴田大平)さん
カエル目線 竹村真一さん × アラカワケンスケさん
コメの言葉 imaginative inc.さん
いただきます! 佐藤卓デザイン事務所さん
コメ展アルバム 平瀬謙太朗さん
ジャパン ブランド 佐藤卓デザイン事務所さん
コメ粒もじもじ 佐藤卓デザイン事務所さん
「米」になりたい佐藤卓デザイン事務所さん
畦道 阿部大輔さん
【サテライトブース】
企画展「コメ展」の開催に伴い、期間限定の
「『コメ展』サテライトブース in 東京ミッドタウン」
が設置されます。
企画チームが全国に足を運び、形づくった
特別な空間が東京ミッドタウンに出現します。
さまざまな関連イベントもあり
また、展示物の写真撮影が可能なので
資料探しとしても役立つ展示会になりそうです☆
(c)2007-2014 21_21 DESIGN SIGHT