【Art】「逆転移」 リギョン展

クリスマスのイルミネーションで

光の美しさを感じる季節ですが

そんな「光」をテーマとしたインスタレーションが、

銀座メゾンエルメスさんで開催されています☆

 

「逆転移」 リギョン展 (6)

 

◆◆◆「逆転移」 リギョン展 ◆◆◆

Countertransference by Ligyung

期日: 開催中 ~ 2015年1月7日(水)

開催時間:

月~土 11:00~20:00(入場は19:30まで)

日 11:00~19:00(入場は18:30まで)

※12月7日(日)、14日(日)、21日(日) 11:00~20:00(入場は19:30まで)

休館日: エルメス銀座店の営業時間に準ずる

12月31日(水)/ 2015年 1月1日(木)、2日(金)

会場: 銀座メゾンエルメス8階 フォーラム

東京都中央区銀座5-4-1 8階

http://www.maisonhermes.jp/ginza/gallery/

 

 

 

ソウル在住のアーティスト・リギョン氏は

初期から一貫して光をテーマにした作品制作を行っています。

光は彼女の作品の中で、「見えるもの」と「見えないもの」

の関係を再定義する重要な役割を担います。

 

「百聞は一見にしかず」という言葉に表されるような、

私たちが抱く視覚への絶対的な信頼を揺るがすように、

見えるものの限界と不完全性を問いかけます。

 

「逆転移」 リギョン展 (4)

今回のフォーラムでは、

光にまつわる二つのインスタレーションを展示します。

空白を思わせる一面真っ白な空間。

見えないものを見ようとする人間の本能的な

衝動を形にしたかのような《善悪の知恵の木》は

2001年に制作されました。

禁断の果実をメタファーに据えた、

目をくらます強い光に満ちた部屋は、

私たちの見ることへのゆき過ぎた欲望が

ハレーションをおこしているかのようです。

 

 

一方、新作である《蛇の口づけ》は、

不可視性そのものを表現することに焦点が当てられています。

メゾンエルメスの空間ならではの自然光の移り変わりから、

目に見えないけれどもそこにある

「太陽の光を描くこと」をリギョン氏は目指します。

螺鈿細工を思わせる床面と

サウンドを用いたインスタレーションの中で

私たちは何を感受するのでしょうか。

 

「逆転移」 リギョン展 (5)

 

2014年は、現代美術における「素材」についての

考察を行ってきたフォーラムですが

皮革やクリスタル、シルク、銀といった

ソリッドな素材(コンダンサシオン展)から

私たち個人に生まれながらに与えられた身体(谷内恒子展)へ

そして2014年の締めくくりとなる本展では

光という非物質的な素材が生み出す表現が登場いたします。

 

 

 

 

☆コンシェルジュ・バミのものしりになれる?!メモ☆

「逆転移」 リギョン展 (1)

リギョン氏 : Ligyung

1969年、韓国全州生まれ。ソウル在住。

1992年慶熙大学(ソウル)卒業後

1998年にロンドン芸術大学

チェルシー・カレッジ・オブ・アート・アンド・デザイン(ロンドン)

にて研究修士号を取得。

「目に見えるものだけを信じるのが、いかに不完全なことか?」という問いを

光を使ったインスタレーションによって表現している。

 

「逆転移」 リギョン展 (3)

 

主な個展

「More Light」(コリアナ美術館、ソウル、2012年)

「Paradise Lost」(ギャラリー・ヒュンダイ ウィンドウ・ギャラリー、ソウル、2008年)

「too big to miss」(ギャラリー・セジュル、ソウル、2005年)など。

~逆転移とは~

フロイトは、治療者の側に未解決な心理的問題があった場合

治療場面において、治療者が患者に対して

転移を起こしてしまう場合があることを見いだした。

これを逆転移(Counter Transference)という。

現代の精神分析では、逆転移の定義はさらに広げられ

面接中に治療者が抱く感情の全てを含むものになっている。

そして、逆転移の中には患者側の病理によって

治療者の中に引き起こされる逆転移もあり

そうした逆転移は治療的に活用できる

とする考えが主流を占めるようになっている。

 

 

「逆転移」 リギョン展 (2)

日が落ちるのが日に日に早くなる分

街にあふれる光を楽しみましょう☆

 

 

 

 

(c)Hermes Japon co., ltd.
(c)Nacása & Partners Inc. / Courtesy of Fondation d’entreprise Hermès
(c)wikipedia

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA