武蔵野三万年ことはじめ
万葉集から古今和歌集、更級日記など
様々な古典文学にも描かれてきた武蔵野の
美しさや歴史、奥深さから文化に与えた影響など
幅広く触れることのできる展示会が開催されます。
◆ 武蔵野三万年ことはじめ ◆
会場:武蔵野ギャラリー
角川武蔵野ミュージアム5F
三万年前の太古より人が住み続ける<武蔵野>を再定義することを
テーマにした展覧会「武蔵野三万年ことはじめ」が開催されます。
四季織りなす武蔵野台地は時にやさしく
しかし、多くは渺渺たる原風景として人びとのこころを捉えてきました。
この地は万葉集の歌になり平将門の乱の戦場になり
近年では国木田独歩、大岡昇平の文学の舞台になりました。
今回の展示会は、民俗学視点から柳田国男と
角川源義を取り上げる内容となっています。
柳田は晩年に武蔵野を巨人伝説ダイダラボッチの聖地とイメージしました。
その桁外れに大きいロマンティシズムは
宮崎駿監督作品「風の谷のナウシカ」の巨神兵や
「もののけ姫」の中で結実されました。
三万年に及ぶ歴史が分厚い関東ローム層の中に堆積する武蔵野の
全容、神秘の解明に挑戦する展示会です。
奈良時代や平安時代に描かれた原野としてイメージから
江戸期の新田開発による農村風景まで
変遷を遂げてきた武蔵野がどんな風に描かれてきたのか
改めて武蔵野という土地の偉大さを知ることができそうですね。
(C) 角川武蔵野ミュージアム