【コンテンツ】LITTLE AKIHABARA MARKET

日本的イコノロジーの復興を願う

カオス*ラウンジによる最新のインスタレーション。

その展覧会が今日から六本木ヒルズで開催されます☆

 

LITTLE AKIHABARA MARKET (2)

 

◆LITTLE AKIHABARA MARKET ―― 日本的イコノロジーの復興◆

会場:ROPPONGI HILLS A/D GALLERY

東京都港区六本木6-10-1

六本木ヒルズ森タワーウェストウォーク3F

会期:2014年5月10日(土) - 5月25日(日) 会期中無休

時間:12:00~20:00

※5月10日(土) 18:00~20:00 オープニングパーティ

http://www.chaoslounge.org/

 

 

【参加アーティスト】

相磯桃花さん

秋國まみさん

荒渡巌さん(カオス*ラウンジ)

一輪社さん

今井新さん

内田究さん

梅沢和木さん(カオス*ラウンジ)

KOURYOUさん

名倉聡美さん

ハタユキコさん

久松知子さん

藤城嘘さん(カオス*ラウンジ) …ほか

キュレーション、会場設計:黒瀬陽平さん

 

【展覧会について】

本展は、2010年以降、常に私たちの現実を見つめ

新しいアートのかたちを示し続けてきた

カオス*ラウンジによる最新のインスタレーションである。

本展のコンセプトのベースとなっている

「LITTLE AKIHABARA」構想は

2011年11月に「震災後のオタクカルチャー」を描いた

『カオス*イグザイル』(「FESTIVAL TOKYO 2011」主催作品 )

のなかから生まれたものであり

本展は『カオス*イグザイル』

『LITTLE AKIHABARA MONUMENT』(2013年12月)

に続く展示となる。

 

『 LITTLE AKIHABARA MARKET ―― 日本的イコノロジーの復興 』

と名づけられた本展は、架空の都市「LITTLE AKIHABARA」

で復興される「コミックマーケット」を

インスタレーションとして作品化する。

といっても、実際の「コミックマーケット」を

そのままギャラリー空間に再現しようというのではない。

なぜなら「震災後、異国へ亡命したオタクたちによって復興されるコミックマーケット」

という設定・状況が、私たちの想像力を拡張し

現代のオタク/ネットカルチャーに留まらない

視野を与えるからである。

 

「二次創作」によって召還され

「MARKET」の循環のなかで復興しうるのは

一度失われた、あるいは失われつつある二次元的

キャラクター的表現のすべてである。

つまり、今となってはオタクカルチャーからも

現代アートからも切り離されつつある

宗教的イメージやイコンもまた、二次元的

キャラクター的表現の系譜として呼び出すことが可能なのだ。

そしてそれらは、現代的キャラクター表現と交わり

再解釈されることによって「二次創作=復興」を遂げるのである。

(黒瀬陽平)

 

 

【LAについて】

SPRING/SUMMER 2023

「LITTLE AKIHABARA」は震災後

カオス*ラウンジが構想したフィクションである。

主人公は、2011年3月11日の大震災以後を生きる「オタク」たちである。

 

彼らは、それぞれの「やむにやまれぬ理由」で

日本を去り、異国の地で暮らしている。

彼らは、移り住んだ異国の地で

かつて栄えた故郷の「聖地」を想う。

彼らはいま、自らの手で

異国の地に自分たちの「聖地」を再建しようとしている。

 

都市計画から見放された郊外の空き地に

寄せ集めの資材でできた奇妙なバラックを建て

少しづつ、かつての聖地「秋葉原」を再建しているのだ。

 

「LITTLE AKIHABARA」は

日本のオタク/ネットカルチャーの

ひとつの可能世界である。

それは「最悪の未来」のように見えるかもしれない。

しかし「最悪の未来」に生きながら、自分たちの力で

自分たちの大切なものを取り戻そうとする彼らは

「最高のオタク」であるにちがいない。

 

「LITTLE AKIHABARA」の

「MARKET」とはどのようなものだろうか?

 

まず想起されるのは、日本のオタクカルチャーが誇る

世界最大規模のMARKET「コミックマーケット」だろう。

「LITTLE AKIHABARA MARKET」は

かつての「コミックマーケット」を再び取り戻そう

とする場になるのではないか。

 

コミックマーケットの「復興」

あるいは「復興」のなかのコミックマーケット。

瓦礫をかきわけて会場を作り

忘れられたキャラクターを召還(二次創作)し

貨幣と交換することで、一度失われ

忘れられたものたちが復活する。

 

それは、無価値から価値を生み出す

アートの錬金術にも似た「死と再生」の儀式である。

 

LITTLE AKIHABARA MARKET (1)

 

 

今までにも色々な場所で開催されてきた

カオス*ラウンジさん。

今回はインターナショナルな地である

六本木での開催ということで

海外の方がどういった反応、評価をしてくださるのか

興味深いところです☆

 

(c)CHAOS*LOUNGE

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