【イベント】だまし絵Ⅱ 進化するだまし絵

帰省ラッシュが始めっているようですが

頭がつかれたときには、あえて頭をだまして?!

みてはいかがでしょうか。

いいリフレッシュになるかもしれませんよ☆

 

だまし絵Ⅱ 進化するだまし絵 (1)

 

◆だまし絵Ⅱ 進化するだまし絵◆

~ Visual Deception Ⅱ Into the Future ~

会期:開催中 ~ 10月5日(日)

時間:10:00~19:00

毎週金・土曜日は21:00まで(入館は閉館の30分前)

休館日:9月8日(月)

会場:Bunkamura ザ・ミュージアム会

入館料(当日):

一 般1,500円  大学・高校生1,000円 中学・小学生700円

http://www.damashie2.com/

 

 

2009年に東京・名古屋・神戸で開催され

75万人を動員した「だまし絵展」の続編になる展覧会です。

多岐にわたり「進化」していく現代美術の展開・・・

に重きを置き、視覚的に興味深く、芸術性に優れた作品を選び

その視覚的詐術を

「トロンプルイユ」

「シャドウ、シルエット&ミラー・イメージ」

「オブ・イリュージョン」

「アナモルフォーズ・メタルモルフォーズ」

などといったカテゴリーに分類して、展観されます。

 

 

だまし絵Ⅱ 進化するだまし絵 (3)

 

【展示会の構成】

2009年に開催した「だまし絵」展は

美術の歴史における「イリュージョン」の効果に注目し

見る人の目をあざむくような技法に焦点を当てた

作品の系譜を、古典的絵画から近代を経て

現代美術にいたる歴史的な流れのなかで

紹介する試みでした。

その続編となる本展では、多岐にわたり「進化」していく

現代美術の展開に重きを置き

古典的傑作を集めたプロローグに続き

現代の新しい「だまし絵」における挑戦を

視覚的詐術によるカテゴリーに分類して展観していきます。

 

 

 

【プロローグ】

「だまし絵」とは文字通り「目をだます」絵の系譜です。

人間の視覚に対する科学的探求が始まった

ルネサンス後期のヨーロッパでは

視覚の力に挑戦するような様々な作品が登場します。

 

ある絵の中に別の像を潜ませる

ダブル・イメージの傑作、アルチンボルドの《司書》や

壁のくぼみの中に置かれた事物の影に至るまで

克明に描写することで、つかの間にせよ

それが「本物」の事物であるという錯覚をおこさせる

トロンプ・ルイユの代表作、ピアーソンの《鷹狩道具のある壁龕》―

こうした古典的巨匠たちが技巧をつくした

「だまし絵」の到達点を示す作例は

眼の先入観を打ち破り、観る者を

仮象の世界の裏側へと誘っていきます。

 

だまし絵Ⅱ 進化するだまし絵 (7)

ジュゼッペ・アルチンボルド 《司書》

1566年頃 油彩・キャンヴァス
スコークロステル城(スウェーデン)
Photo: Samuel Uhrdin

本になってしまった「本の虫」は
実在の博学な人物を茶化したもの。
ひげは埃はたき、指は本のしおりだ。

 

 

だまし絵Ⅱ 進化するだまし絵 (6)

クリストフェル・ピアーソン《鷹狩道具のある壁龕》

1660年代(推定) 油彩・キャンヴァス
ワシントン・ナショナル・ギャラリー蔵 
Courtesy National Gallery of Art, Washington

ヨーロッパの古い家の壁に
この絵があったらリアルかもしれない。
ポイントは実物大で描かれていること。

 

 

【トロンプ・ルイユ】

「本物と見まごう」とは、古来より画家の優れた 描写力への賞賛のことばですが、イメージが氾濫し、 その在り方が驚くほど多様化する20世紀には、 「リアリティ」に対する根本的な問いこそが、 再び制作の大きな原動力となります。

日常目にするモチーフを本物そっくりに再現する カズ・オオシロは、巧妙に観る者の目を欺いた後に、 その「真の姿」に気づかせるタネあかしも忘れません。

床に無造作に置かれたアンプは表面だけが 精巧に描かれたもので、後ろに回るとそれが 木枠に貼られたキャンヴァスにすぎない という事実をさらけ出しています。

名画の裏面を再現するというユニークなアイディアで 観る者の眼を欺く、ヴィック・ムニーズの「裏面」シリーズは、 等身大ですべてを忠実に再現することで、 まるで本物の絵画が後ろ向きに置かれているか のような錯覚を引き起こし、人々の先入観を打ち破ります。

 

 

だまし絵Ⅱ 進化するだまし絵 (5)

カズ・オオシロ
《フェンダー・デラックス・リヴァーブ・アンプ 2》

2009年 アクリル絵具、パテ・木枠に張ったキャンヴァス 
Courtesy the artist and Galerie Perrotin

現代のアメリカを強く感じさせる音楽機材。
裏を見るとキャンヴァスに描かれていると分かるものの、
実は表にも手書きの味が残る

 

だまし絵Ⅱ 進化するだまし絵 (4)

ヴィック・ムニーズ《「裏面」シリーズ、星月夜》

2008年ミクストメディア 作家蔵 
©Vik Muniz Courtesy Sikkema, Jenkins & Co.

絵画作品の来歴や真贋を確かめるのに、
よく裏面を見るが、この作品は裏面しかない。
しかもゴッホの名作だ。

 

“仕掛けを解き明かすとともに

先達者としての古典的巨匠の到達点とあわせて

現代の新しい「だまし絵」への挑戦を紹介していきます”

というイマジネーションを刺激してくれそうな要素が

たくさん詰まっていますね。

騙し、騙されながら・・・作家さんが産み出す

騙しの世界を楽しみましょう♪

 

だまし絵Ⅱ 進化するだまし絵 (2)

 

(c)2014 damashie2

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA