「日本最古の漫画」とも称される
鳥獣人物戯画が修復を経て
来週から京都で公開されます!!
◆◆◆国宝鳥獣人物戯画と高山寺◆◆◆
会期:10月7日(火) ─ 11月24日(月・休)
時間:午前9時30分~午後6時
金曜日は午後8時まで
(入館は各閉館の30分前まで)
休館日:月曜日
(ただし、10月13日、11月3日、24日は開館し、10月14日、11月4日は休館)
会場:京都国立博物館 明治古都館(本館)
京都市東山区茶屋町527
◎会期中、一部展示作品、または展示場面の変更を行います。
[前期] 10月7日〜11月3日
[後期] 11月5日〜11月24日
http://chojugiga-ten.jp/
☆コンシェルジュ・バミのものしりになれる?!メモ☆
国宝鳥獣人物戯画 全四巻とは?
平安時代後期に成立したとされる
甲巻・乙巻、鎌倉時代の丙巻・丁巻の
全四巻からなる。
墨線のみで描かれた白描画の絵巻で
遊び心にあふれた戯画の代表作。
江戸時代以降、鳥羽僧正覚猷氏(かくゆう)
(1053~1140)の作と伝えられるなど諸説あるが
いまだ作者は不明であり、高山寺に伝わった由来も定かではない。
【甲巻】 ウサギ、サル、カエルなど擬人化された動物たちによる、水遊び、射的、法会など様々な場面が描かれる。「鳥獣人物戯画」でもっとも有名な一巻。
【乙巻】 様々な動物が描かれ、まるで動物図鑑のような一巻。 馬や牛、犬など私たちも普段目にするおなじみの動物だけでなく、麒麟(きりん)や龍などの空想上の動物も登場。
【丙巻】 前半には人々が色々な勝負事をしている場面が、後半には擬人化された動物たちが活躍
する場面が描かれる。もとは表裏に描かれていたことが今回の修理で分かった。
【丁巻】
簡略な筆遣いで、僧侶、貴賤、老若男女、様々な人たちが法会などの仏事や騎射などの技くらべに熱中する様子が描かれている。
~修復にあたって~
鳥獣人物戯画修理過程
朝日新聞文化財団は平成21年(2009)、文化財保護に関する助成の第一号として国宝「鳥獣人物戯画」の修復を決定、着手しました。制作から約800年が経過した絵巻には、劣化や損傷、汚れがみられ、平成25年(2013)3月まで、4年がかりで修理が完成しました。
修理は、解体の後、本紙のクリーニング、折れの部分を補強するための折れ伏せ、裏打ち紙の取り替えなどが行なわれ[写真1]、縦折れが出来にくいようにするため、巻子本の径を大きくして太巻き仕立てとし、一巻ごとの収納箱および全体を収納するための外箱も新調されました。
この修理過程において、長らく前半が人物画、後半が動物画という組み合わせに疑問が持たれていた丙巻について、もとは表裏の両面に描かれていたものを相剥(あいへぎ)し、つないで一巻に仕立てたもの[写真2]だという新知見が得られました。また、四巻の旧補修紙は、裏面に数か所付着した墨線や墨の詳細な観察により、もとは丁巻の本紙を裏面からうすく剥ぎ、それを甲、乙、丙、丁すべての補修にあてたものであったことも確認されました。
これらは、いずれも平成の修理によって得られた大きな成果といえるものです。本展では、修理過程や新知見の報告もあわせて報告します。
修理後初の全四巻一挙公開!!
とのことで、国内はもちろん
世界からも注目が集まりそうですね☆
スペシャルなマンガも注目です☆
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(c)The Asahi Shimbun Company