「吉原」を舞台とした、現代アートと伝統芸能のお祭りが
明日から開催されます☆
◆ 吉原芸術大サービスG.W.~ケイジュツ・ワッショイ~ ◆
[ 会期 ] 5月 4.5.6日 (3日間)
[ 時間 ] 11:00~18:00 (最終日6日のみ20:00頃まで)
[ 会場 ] 台東区千束 3・4 丁目周辺 吉原神社、吉原弁財天、吉原会館
花園公園、中江別館金村、小倉ビル、ガレージほか
[ プログラム ] 現代美術の展示、パフォーマンス・演劇・古典芸能の上演、映画上映、ワークショップなど
[ 参加費 ] 無料
[ 参加アーティスト ]
林友深さん(絵画表現)、津田翔平さん(ミクストメディア)、村上慧さん(展示)
岸井大輔さん(演劇)、ナカギンガさん(ボディーパフォーマンス)
切腹ピストルズ(演奏)、柳亭小痴楽さん(落語)
宮澤やすみさん(小唄)、茶番組合[chaban-Guild](パフォーマンス茶会)
宝井琴海さん(講釈)など
http://yoshiwaraart.iiyudana.net/
☆コンシェルジュ・バミのものしりになれる?!メモ☆
吉原芸術大サービスとは?
吉原は現在の台東区千束に位置する地域で、江戸時代には幕府に認められた遊郭として日本中に知られていた場所です。そこで暮らす遊女達は厳しいルールの元に置かれ、物理的にも堀で囲まれていたので、そこから一度も出る事無く生涯を終える人がいるほ どの特殊な地域でした。そのことによって吉原は単なる売春街の域を超え、新しいファッションや芸能を生み出す「文化の発信地」となりました。時代が移ったのちも政府からいわゆる「赤線」地帯として認められ、様々な変遷を経た今ではソープランドが立ち 並ぶ町として知られています。
この「吉原」を舞台として開催する芸術祭を、「吉原芸術大サービス」と名づけました。一連のプロジェクトは、一人のおじいさんが自力で始めた神社の改修をきっかけに吉原弁財天に若手アーティストたちが壁画や彫刻を奉納した事から、始まりました(※)。
壁画制作を経て行った完成披露式は、若手アーティスト・吉原に縁ある伝統芸能・そして地元の方の出店などが渾然一体となってアートファンや地元の観客を巻き込み、偶然にも年齢層や所属領域を飛び越えるボーダレスなイベントになりました。この経験をもとに、規模を拡大して行ったのが2013年の第一回「吉原芸術大サービス 線の上で踊る」です。
このとき何が起きていたかをあらためて考えてみます。
それは、現代アートから吉原への、また吉原から若い表現者への「サービスのラリー」であったと思います。地元の方との血の通った会話のなかで壁画奉納を引き受け、ご馳走になりつつ町の歴史のナマの話を聴く。作品を町に展示させてもらう。作品を見にお客さんがくる。参拝客も増える。
縁で繋がった人達が、各々ができる事を提供し合い、贈り物にはさらなる贈り物で応えるというラリーによって私たちは作品発表の場を提供してもらう事ができたのです。
(それ故に、この芸術祭では継続して作品を発表する作家が多くいます。)
こうなると誰にも止めることはできませんし、次の波紋を起こしたくなるのが人の情。一人のおじいさんが投じた一石はどこまで波紋を広げ、どこに届くのでしょうか?「吉原芸術大サービス」によって出会わなかったはずの者同士の予期せぬ出会いが連鎖していき、吉原の歴史の上に混ざり合うのです。
(※)「吉原弁財天」は本プロジェクトのメイン会場でもあり、 関東大震災で亡くなった遊女たちの霊が供養されている地です。
阿部圭佑
吉原芸術大サービス
G.W.~ゲイジュツ・ワッショイ~ 代表
映像作家/美術家
古典芸能の落語や講釈から
新進気鋭のパフォーマンス
現代美術にいたるまで
21組の芸術家さんたちが
演目を披露する予定とのことで
素敵な3日間になりそうですね♪
(c)吉原芸術大サービス