100年前の文化を新聞や当時のメディアとともに
振り返る展覧会が森鴎外氏の聖地で開催されています。
◆ 1915-16 -100年前の鴎外とその時代 ◆
会期:開催中 ~ 2016年 4月 3日
※会期中の休館日:3月22日(火)
開館時間:10時~18時(最終入館17時30分)
観覧料:一般300円(20名以上の団体:240円)
※中学生以下、障がい者手帳ご提示の方と同伴者1名まで無料
会場:文京区立森鴎外記念館 展示室2
http://moriogai-kinenkan.jp/modules/event/?smode=Daily&action=View&event_id=0000000454
「二十二日、晴。次官大嶋健一に引退の事を言ふ。」
今から約100年前にあたる大正4年11月
鴎外氏は日記にこのように書き記しています。
35年間つとめた陸軍からの引退を
はじめて正式に表明した日のことでした。
鴎外氏が引退を表明し退官するまでの
大正4~5(1915~1916)年頃は
鴎外氏にとって大きな転換期であったと言えます。
母・峰子の死氏、加えて夏目漱石氏や上田敏等氏
近しい文人との死別、歴史小説から史伝へと
移行していった時期でもありました。
鴎外氏が転換を迎えていたこの時期に
世間ではいったい何が起こっていたのでしょうか。
本展示では、日記・書簡・原稿等の鴎外氏が書き残した資料と共に
当時の新聞記事を展覧します。
当時の最先端メディアである新聞には
史伝『渋江抽斎』『伊澤蘭軒』等の連載作品や
退官に伴った鴎外自身の進退が、しばしば記事として登場していました。
これらを通して、鴎外氏がどのような時代に生きていたのか
また鴎外氏が当時の人々の目にはどのように
映っていたのかを、感じていただけたら幸いです。
○ギャラリートーク
展示室2にて当館学芸員が展示解説を行います。
3月23日 いずれも水曜日14時~(30分程度)
※申込不要(展示観覧券が必要です)
あれから100年・・・
そう気軽に言える日が来てほしいですね・・・
(c)2016, Bunkyo city Mori Ogai Memorial Museum.