180年の沈黙を破って葛飾北斎の
未発表原画103点が書籍化されました。
貴重な版下江が原寸大・4色印刷で完全再現されます。
◆ 大英博物館所蔵 未発表版下絵 葛飾北斎 万物絵本大全 ◆
定価：4,378円
発売日：発売中
版型：A4判変形、上製本、160頁、オールカラー
https://publications.asahi.com/hokusai/
『大英博物館所蔵 未発表版下絵 葛飾北斎 万物絵本大全』が
朝日新聞出版より発売されています。
この版下絵は19世紀後半に国外に流出し、長い間、パリの著名な
日本美術収集家の個人コレクションとして保管されていました。
版下絵とは、版画にするための「原画」のことです。
本来ならば版木に彫られた段階で消滅するはずでしたが
何らかの事情で計画が頓挫し、その結果103点は残りつづけ
180年の時を越えて、わたしたちの目の前に出現することとなりました。
「万物絵本大全」（ばんもつえほんだいぜん）とは
絵入百科事典のことで、北斎よりも前に『訓蒙図彙』（きんもうずい）
『万物絵本大全調法記』（ばんもつえほんだいぜんちょうほうき）などの
事典が出版されていました。
これらは、大人と子どもが家庭学習の場で一緒に活用したり
俳諧を楽しむ人々が季節の花木を調べるのに使ったり
アマチュア絵師のためのお手本として使われました。
今回翻訳出版される版下絵103点も
このような事典のために描かれたものです。
こちらの書籍には作品の解説もついており
画集としてだけではなく歴史や北斎の仕事の
重要性についても学べる内容となっています。
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