アンデルセン童話やグリム童話といった
童話作品は古くから知られますが
もっと昔、日本の江戸時代に
女性の絵本作家がいたというのは
知らない人が多いのではないでしょうか?
◆ 世界初の女流絵本作家?居初(いそめ) つな ―かわいい♡に恋する― ◆
会期:開催中~2023年5月21日(日)
会場:八幡市立松花堂庭園・美術館
京都府八幡市八幡女郎花43-1
観覧料:一般500円、学生400円
18歳以下無料
https://shokado-garden-art-museum.jp/top/aboutus/shokadomuseum/r05springexhibition/
近年ようやくその姿がわかってきた歴史的人物に
「居初(いそめ)つな」という女性がいます。
彼女は世界初の女流絵本作家(?)ではないかと考えられています。
17世紀後半、天下泰平に至る江戸時代は、文書による意思伝達が浸透し
「学文」の力によって生きることが、時代の価値観として共有された時代です。
元禄時代の頃、文章を綴る女性が現れ、女性に向けた教養書の執筆や
奈良絵本・絵巻を制作したのが「居初つな」という人物です。
17世紀後半に名前の判明する女性の絵本作家が存在することは
世界的に珍しいことで、いずれ世界初の女流作家として知られるかもしれません。
そんな「居初つな」の作品を中心に魅力を紹介する展示会が
八幡市立松花堂庭園・美術館にて開催中です。
江戸時代の社会に生きる女の子たちの幸せを願い
女性に向けて書かれた教養書は
作家本人の優しさが現れているのかもしれません。
なかなか見る機会のない展示、いち早く見ておきたいですね。
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