【コンシェルジュ・バミ】Art:安野モヨコ展

言わずと知れた女性に大人気の漫画家でありファッションリーダーでもある安野モヨコ先生が

竹久夢二美術館で展覧会を行っていらっしゃると聞いて、その意外性が気になってちょっとチェックしてみました。

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竹久夢二氏は美人画で有名な画家で、「夢二式美人」と呼ばれるほどの巨匠で、大正浪漫を代表する画家です。
一方では、児童雑誌や詩文の挿絵も描かれていて、文筆の分野でもその活躍は幅広く、詩や歌謡、童話なども創作されています。
書籍の装幀や広告宣伝物、日用雑貨から浴衣のデザインにいたるまでも手がけられており
日本における近代グラフィック・デザインの草分け的な存在としても有名であったりします。

安野モヨコ先生は、とっても繊細な線で女性を描かれていらっしゃって、
漫画はもちろん、最近では作品がドラマ化されたりアニメ化されたり
各作品の素晴らしさは一目見れば一目瞭然ですね。

さてさて、本題の今回の展覧会に関してですが、今回はこれまで安野モヨコ先生が描かれてきた
漫画ではなく“ポショワール”というもので描いたレトロモダンなイラストを中心とした展覧会になっているようです。

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ちなみに・・・“ポショワール”とはフランス語で、主に薄い金属版を型抜きし、その孔に合わせて上から刷毛で手彩色する技法のことをいうそうです。
英語でいうと「ステンシル」、日本でいうとい「合羽刷り」に相当する技法のようです。
“ポショワール”はそれらを極めて高度に技巧化した手法ということです。
それぞれの技法だけでも高度なものなのに、それぞれが極めて高度に技巧化されているとは
とってもスゴイものなのですね。

安野先生は、独自の紙をイメージにあわせて自由に型抜きし、
慎重に絵具を重ねながら彩色することで、安野流ポショワールといえる手法を
生み出されたそうです。
今回は、そんな安野流ポショワールの技法を使って描かれた
『朝日新聞』(日曜版)にて連載されている「オチビサン」の原画やスケッチや
新たに描き下ろしたレトロモダンな日本女性の新作イラスト等を展示されているそうです。
 
 
会期: 2009年10月1日(木)~12月23日(水・祝)
となっていますので、チャンスはクリスマスまでありますね?!

 
☆メモ☆
 ポショワールは、日本の浮世絵の流行から同じようなタッチが得られることから
1920年代アール・デコ期に好んで使われたそうですが
手間が掛かるために近代的な出版事業と馴染まず
20年代の終わりには衰退してしまったそうです・・・。
文化の継続、継承は難しいですね・・・。
 

ちなみに・・・竹久夢二美術館には「カフェ 港や」というお店があって

夢二ブレンド 450円
お葉の夢(カモミール+ミルク+ハネー)600円
自家製ハネーレモン 600円
なんていうものが楽しめるそうですよ★

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☆コンシェルジュ・バミのものしりメモ☆
岡山にある夢二郷土美術館は、竹久夢二氏ゆかりの美術館ですが
2007年版ミシュラン旅行ガイドで一つ星を獲得されたそうですよ。

 

(C)Yayoi Museum & Takehisa Yumeji Museum.
(C)ANNO MOYOCO

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