【イベント】徒然草 美術で楽しむ古典文学

梅雨の天気は変わりやすいですが

「つれづれなるままに」

いきましょう♪

 

徒然草 美術で楽しむ古典文学 (5)

 

◆徒然草 美術で楽しむ古典文学◆

会期:6月11日(水)~7月21日(月・祝)

休館日:火曜日

開館時間:10:00~18:00 (金・土は10:00~20:00)

※7月20日(日)は20時まで開館 ※いずれも入館は閉館の30分前まで ※shop×cafeは会期中無休

 

会場:サントリー美術館

東京都港区赤坂9-7-4 東京ミッドタウン ガレリア3階   入館料:一般 当日 1,300円 前売 1,100円

大学・高校生 当日 1,000円 前売 800円

http://www.suntory.co.jp/sma/exhibit/2014_3/display.html

 

 

鎌倉時代末期、兼好(けんこう)法師(生没年未詳)

によって書かれた『徒然草』は、名文の誉れ高く

『枕草子』・『方丈記』とともに

日本三大随筆に数えられます。

「つれづれなるままに」の序段で始まる『徒然草』は

今や古典文学のなかでも最も親しまれた

作品の一つといえるでしょう。

 

しかし『徒然草』は、成立後100年あまりも

その鑑賞の歴史をたどることができません。

『徒然草』の本格的な享受は慶長年間(1596~1615)

に始まると考えられ、江戸時代になると

『徒然草』は研究、鑑賞、そして創作への応用など

さまざまな分野で多様な展開を示すようになりました。

 

 

そうした『徒然草』流布の過程で

〈徒然絵〉とも呼ぶべき絵画作品が

登場するようになります。

近年館蔵品に加わった海北友雪(かいほうゆうせつ)筆

「徒然草絵巻」二十巻もその一つです。

そこで本展では、この新収絵巻を初公開するとともに

屏風や絵本などの美術作例を通して

一度は読みたい、今こそ知りたい

『徒然草』の名場面をたどります。

 

17世紀半ば以降、『徒然草』は

244の章段に区切ることが常識化し

各段は独立して鑑賞されることが多くなりました。

 

 

しかし、『徒然草』の生成過程を想起しながら

章段の連続性に注意を向けることで

兼好がどのような内面性に根ざして

『徒然草』を執筆したのか

その思いにどのような変化・深化が

生じたのかが見えてくるのです。

 

『徒然草』といえば無常観の文学といわれますが

兼好は、「無常」という時代の既成概念に挑み

現世にあっていかに生きるべきか

いかに楽しむべきかを探究した

現実主義の人でした。

 

本展では、兼好の心うつりゆく世界を

美術作品とともにぜひお楽しみください。

 

 

徒然草 美術で楽しむ古典文学 (3)

兼好法師像
伝海北友雪筆 一幅 
江戸時代 17世紀
個人蔵

 

 

徒然草 美術で楽しむ古典文学 (1)

兼好法師図 
尾形乾山筆 一幅 
江戸時代 17世紀後半~18世紀前半
個人蔵

 

 

徒然草 美術で楽しむ古典文学 (2)

徒然草図屏風 
伝住吉如慶筆 六曲一双のうち右隻 
江戸時代 17世紀
熱田神宮蔵

 

 

徒然草 美術で楽しむ古典文学 (4)

一の谷合戦図屏風 
海北友雪筆 六曲一双のうち右隻 
江戸時代 17世紀
埼玉県立歴史と民俗の博物館蔵

 

 

昨日は入梅・・・

今日は三隣亡(さんりんぼう)・・・

明日は満月・・・

6月という月の歴史を感じたいですね。

 

(c)SUNTORY FOUNDATION FOR ARTS.

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