百貨店の屋上にある小さい遊園地……と言えば
懐かしい映像が頭に浮かぶ人も多いのではないでしょうか。
昔懐かしい百貨店をテーマにした展示会が開催されます。
◆ 百貨店展 ー夢と憧れの建築史 ◆
会場:日本橋高島屋S.C.本館4階 高島屋史料館TOKYO
会期: ~ 2023年2月12日(日)
開館時間:11:00~19:00
休館日:月・火曜日(祝日を除く)
2022年12月26日(月)~2023年1月3日(火)
入館料:無料
https://www.takashimaya.co.jp/nihombashi/departmentstore/index.html
近代的な百貨店・デパートメントストアが誕生した20世紀初頭から
ショッピングモールなど大型商業施設が多数登場する現代までを
主に日本の「百貨店建築」をキーワードに、ファサードや
その空間の変換に注目しながら、年表や模型を通して
迫る展示会が開催されます。
特に、戦前の「百貨店建築」は実験的なものでした。
当時の百貨店は人々の憧れを誘うもので
単なるショッピングのための空間を超え、エンターテイメント
更には文化装置として機能していました。
そして、その百貨店の機能と役割は、ファサードや
建築空間に色濃く現れました。
屋上もその一つで、現在もターミナルビルとして存在感を放つ
「松屋浅草店」にはかつて屋上に本格的な遊園地と動物園が存在していました。
また、以前存在していた「白木屋日本橋店」のファサードは
壁面にガラスを用いて、それまでの重厚な「百貨店建築」を脱しようとする
非常にモダンなものでした。
2019年にグランドオープンした「大丸心斎橋店」は、往時の
「百貨店建築」の華やかさを今に伝える貴重なものといえます。
商業や消費活動がいかに現代の都市形成に深く関与してきたかを
再認識できる展示会です。
百貨店に数多くの思い出があるという人は少なくありません。
懐かしい百貨店の姿を見ればあの頃の記憶が
たくさん蘇ってくるかもしれませんね。
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