冬の雨は冷たさが身に沁みますが
冬の鬱草を探しに旅へと足を延ばしてみるのも
良いかもしれませんよ☆
・・・という事で、竹が県の名産という
栃木県の竹工芸の企画展をご紹介させて頂きます♪
◆◆◆竹のめざめ ― 栃木 竹工芸の精華◆◆◆
期日: 開催中~ 12月23日(火・祝)
時間: 午前9時30分から午後5時まで(入館は4時30分まで)
会場: 栃木県立美術館
栃木県宇都宮市桜4-2-7
http://www.art.pref.tochigi.lg.jp/exhibition/t141101/index.html
現在、栃木県においては竹工芸の分野で、
勝城蒼鳳氏(かつしろそうほう)(1934-)と
藤沼昇氏(ふじぬまのぼる)(1945-)の
二人が重要無形文化財保持者(人間国宝)として認定されています。
人間国宝の制度が始まって以来
竹工芸で一県から二名が認定されるのは初めてのことで
本県の竹工芸の水準の高さを示しています。
今でこそ芸術性が認められていますが、
かつて工芸の中で一段低くみなされていた竹工芸を
傑出した造形力で芸術の域にまで昇華させたのが
現在の栃木市出身の飯塚琅干齋氏(いいづかろうかんさい)(1890-1958)でした。
本展では、琅干齋氏とその兄・鳳齋氏(ほうさい)(1872-1934)、
琅干齋氏の子息で人間国宝に認定された
小干齋氏(しょうかんさい)(1919-2004)の作品をはじめ、
勝城蒼鳳氏や藤沼昇氏といった
栃木県ゆかりの作家の作品約150点を紹介し
栃木における近代竹工芸の展開を探ります。
あわせて歴代の重要無形文化財保持者
生野祥雲齋氏(しょうのしょううんさい)(1904-74)
二代前田竹房齋氏(まえだちくぼうさい)(1917-2003)
五世早川尚古齋氏(はやかわしょうこさい)(1932-2011)
の作品も紹介します。
しなやかに伸びる美しい竹。
その竹を伐り、割り、編み、作家の手によって
新たな命を吹き込まれた竹の優品の数々をご覧ください。
☆コンシェルジュ・バミのものしりになれる?!メモ☆
飯塚琅干斎氏
いいづか ろうかんさい
1890-1958 大正-昭和時代の竹工芸家。
明治23年3月15日生まれ。父に竹工技術をまなんで上京。
大正14年のパリ万国装飾美術工芸博覧会で銅賞。
昭和7年,9年に帝展で特選。
竹細工を芸術の域にたかめた。
日展の審査員・参事,日本工芸会理事。
昭和33年12月17日死去。68歳。
栃木県出身。本名は弥之助。
代表作に「花籃(かご)・あんこう」「花籃・富貴」など。
木・植物のもつ温かみと
竹の曲線に魅せられる時を楽しみましょう。
(c)TOCHIGI PREFECTURAL MUSEUM OF FINE ARTS